
内田クレペリンってご存知ですか?
心理学を少し勉強した人なら知ってるかも。
簡単な説明をすると、単純計算問題で個人の集中力のありかたを測定するというもの。
個人個人の持つ特徴を制約のある作業を通して明らかにしようというもの。
そんな検査法の一つが作業検査法であり、内田クレペリンということらしい。
ちなみに、内田なんちゃらが開発したからこんな変な名前がついてる。
試験用紙には1から9までの数字が横100文字、縦10行にびっしりと書かれている。
あとはその一桁同士の足し算を、数タームに渡って解き続かせるというもの。
たとえば、
752949283587476188183596
と書かれていれば、7と5のあいだに「2」を書き込む。
同じ要領で271331018・・・・と続く。
計算スピードとかではなく、各人の集中度の度合いを知るためのテストだそうだ。
時間の経過と共に、作業量は落ちてくるのが一般的で、 極端に作業量の増減が激しいと問題とされるらしい。
外部の刺激?に対する自分自身の向かい方がこのテストの狙いだと思う。
ちなみに試験時間は休憩を入れて45分。
ひたすら一枚の紙に並ぶ数字との格闘である。
目が鈍り、一つ先の数字が頭にINPUTされなくなってくる。
次に手が動かなくなってくる。
これは肉体的なものではなく、INPUTされた情報をOUTPUTできなくなるのだ。
最初の数分間は文字を流すように見ながら、手は無意識に数字を書き込んでいた。
そんな一連の動作が鈍くなってくるのだ。
イメージ的にはシナプスが足りてないような感覚。
そして最後には肉体的な疲労へと落ちていく。
鉛筆を握る手が痺れてきたり、腕がつってきたり。
そんな感じで、ひたすら数字と鬼ごっこ。
もちろん、その背後に潜むのは、自分自身の「集中力」
雑念ばかりのおれみたいなやつは、とても生きた心地がしない。
ただそこは、試験ということで無我夢中で集中力を持続させた。
一番理想は、無機質に並ぶ数字しか見えなくなるまで世界に入り込むこと。
大概の人は永遠と並ぶ乱数字に押し殺されると思う。
ちなみに、JR西日本伊勢丹の二次選考です。
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