2005年01月04日(火) |
陳さんに人生を決定させた糸川秀夫さんのこと |
『海峡を渡ったバイオリン』の放映当日は、 期待と嬉しさでワクワク、ドキドキ、緊張気味でテレビの前にいました。 待っていた、青年時代の陳さんを演じる剛君の登場場面。 青年にしては声のトーンが低すぎないかしら。 ほんの少しキイを上げてもいいな〜、なんて勝手に思ったりして観ていると、 糸川秀夫という名前が目に飛び込んできました。 声には出さなかったけれど、私の身体の中で「わぁー」とどよめきのようなものがおきました。 糸川秀夫って、まさか、あの糸川秀夫? 講演の場面を観ていると、まさしく私がほんの少しマスコミを通じて知っていた糸川秀夫さんに間違いありません。 私は少し興奮しながらテレビを観続けました。
陳さんに衝撃を与えてその後の人生を決定づけた人物を、 私はテレビで何度か観て知っていたのです。 今、画面の中の陳さんは剛君。 「陳さん、私、その人知っている!」 私は画面に向かって叫んでいました。
糸川秀夫さんはバイオリンを弾く科学者として、 時々テレビに出演していました。 随分昔のことなので記憶がはっきりしないのですが、 印象深いのは、 六十歳を過ぎてからクラッシックバレエを始めたと話題になったことです。 マスコミは幾分冷やかし気味に取材しているように見えましたが、 糸川さんはタイツを穿いて大真面目でした。 「舞台で踊ることを目標にしている」と楽しそうにおっしゃると、 たいていのインタビュアーは、 「頑張ってくださいね」と笑いながらいっていました。
ところが、糸川さんは本当にバレリーナとして舞台に立ったんですね。 私はその踊りをテレビで観ました。
あの糸川さんが、陳さんに人生を決定させた人だったんですね。
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