オリビエの日記

2005年02月13日(日)    「ぴよ〜ん」味のチョコレート  

    先週街に出かけ、デパートのお菓子売り場に立ち寄りました。
   バレンタインデーが近いこともあってか、
   どの売り場もチョコレートの特集をしていてごった返しています。
   日本でも有名な菓子店や有名なパティシエのお店も臨時で出店していました。
   有名なパティシエのお店ではパティシエの顔写真入のプレートを飾っています。
   行列が出来ているお店も多いし、ウインドウの前に立ちふさがる人も多く、
   お菓子を品定めするのも大変です。
   エスカレーターの傍で、デパートの社員がマイクで「危険のないように」と呼びかけていました。
   
    その呼びかけと一緒に、出店している菓子店の名前を一回、
   ずらりと読み上げるようにいっているのが聞こえました。
   「『どっちの料理ショー』で紹介されたパスカル・カフェ氏の『パティシエ&ショコラティエ』」
   「ン?・・・えーっ!」
   もう一度いわないかしらと耳をそばだてましたがそれっきりマイクの声は聞こえません。
   ちょっと聞いてみようとエスカレーターのところに行ってみましたが、
   マイクを持った人はもういませんでした。
   
    パスカル・カフェ氏はこの日の前日、
   『どっちの料理ショー』でチョコパフェの特選素材、
   チョコレートのパティシエとして紹介されていた人物です。
   一九八九年、史上最年少でMOF賞(フランス最優秀職人)を受賞。
   シャンピオン・デュ・モンド賞、その他世界のお菓子コンクールで数々の賞を受賞していて、
   世界最高峰のショコラティエと称されている方だそうです。

    私は思いました。
   あのとき、剛君がチョコレートを試食して、
   「ぴよ〜ん」として「よくできている」「食べる価値がある」
   といったチョコレートを、この機会に絶対に食べてみようと。
   その売り場にはテレビで観たパスカル氏の写真入のプレートが飾ってありました。
   写真とキャッチコピーを見、間違いないことを確認して、
   私はめでたくパスカル氏のチョコレートを買いました。

    家に帰ってチョコレートを一口、口に入れました。
   剛君同様うまく表現できないのでパンフレットの文章を引用します。
   < ソフトでスパイシー。スイートな心地よさ。軽くエレガントなのにシャープでビター。 >
   これって分かるかしら?
   < 味わいも彩りも、ひとつひとつが溶け合い、深く結ばれて、
   あなたを想像を超えた不思議な世界へと誘います。 >
   このような味のようです。

   私はチョコレートを食べながら、「ぴよ〜ん」と幸せな気分になったのでした。


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オリビエ [MAIL] [水平線の海と空]

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