オリビエの日記

2005年05月26日(木)    軌道に乗ってきた『恋におちたら』      

     
     『恋におちたら』第七話。
   
    第四話があまりにもお粗末だったので先行きを心配したのですが、
   ドラマの仕上がりがよくなってきて嬉しい。
   今回はライブドアとフジサンケイグループの騒動をモチーフにしていますが、
   ドラマを観ていて退屈ではなかった。
  
    島男のヘッドハンティングの噂を聞いた高柳社長は、島男を取締役に推薦する。
   卑劣とも思える買収劇に一役買わされた島男は、
   その後味の悪さから抜け出せないでいた。
   抵当に入っている家の借金の肩代わりをしてくれるという社長の申し出は、
   昼夜働いている妹のことを知り断ることはできなかった。
    
    「ビジネスは麻薬のような力がある。底なし沼のような欲望に突き動かされて生きていく」
   
    取締役になった島男は高柳社長の言葉をまるで裏付けるような行動に出る。
   損失を取り戻すために、裏切った取引先の会社の従業員を引き抜き、
   焦土作戦で倒産させ、その従業員と新会社『ギガフロンティア』を設立する。
   島男は、
   野心のためには手段を選ばない高柳社長と同じ道を歩き始めている自分に気づき愕然とする。
    
    社長に収まった島男が呟く。
   「ギガワークスが倒産したとき、気持ちよかった。
   株主や従業員のことをこれっぽっちも考えていなかった。
   勝つことだけしか考えていなかった。ゲームに勝ったとき今までにない快感をおぼえた」
   
    この場面はよかった。
   『恋におちたら』の中で、私は初めて剛君の演技の深さに触れたように感じた。


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オリビエ [MAIL] [水平線の海と空]

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