2005年09月10日(土) |
迷ピアニストに重なる思い |
遅ればせながら、録画した『「ぷっ」すま』を観ました。 剛君がタキシード姿でグランドピアノと向き合っている。 いいですね〜、この画。 背筋がピンと張っていて、ピアノに向かっている姿は真に美しい。
弾いた『ねこふんじゃった』はそれはそれは迷演奏でした。 その迷演奏がなんとも素敵なんですね。 「ねこふんじゃ、ふんじゃ、ふんじゃった」になかなかいかれません。 笑いに包まれて困ったように笑いながら、 おぼつかない手で鍵盤をたたいている剛君の横顔がまた素敵です。 「猫がたくさん出てきた」 「猫に逃げられてぜんぜん踏んでない」 なんて周りから楽しそうなヤジが飛びます。 どうしていいのか分からなくなっている剛君。 でも、戸惑いながらもなんだか楽しそうにも見えます。 たどたどしくもやっとこさ弾き終わった剛君。 いやぁー、お見事でした! パチパチパチ!
「中居君がドラマ、『砂の器』の主演に決定」を知ったとき、 私はとても羨ましく思ったものでした。 これこそ剛君にピッタリの役柄だと思って、剛君でないことが残念でなりませんでした。 中居君は中居君のピアニスト和賀を演じましたが、 剛君が演じたらまったく違ったピアニスト和賀を演じたように思います。 屈折した中にも音楽家としての風貌と、内面から溢れ出る哀しみが視聴者と一体化する。 剛君が演じたら素晴らしい芸術作品になることでしょう。 まさに剛君にピッタリの作品だと思いました。
『ねこふんじゃった』は迷演奏でしたが、 グランドピアノに向かっている姿は美しく惚れ惚れするものでした。 その姿に、私はまた『砂の器』のピアニスト、和賀の姿を重ね合わせるのでした。
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