子供の頃は、 きちんとしなさい、 と言われる機会が多かったように思う。 きちんとって具体的にどういうことなのかって結構難しかった覚えがある。 夏休みの目標に、図画工作をきちんとやる、とか書くと、もっと具体的に書きなさい、と叱られたような覚えもある。
しかし大人になった現在。 きちんと、っていうのは 漠然とはしていてもかなり重要なことのように思う。
社会人としてきちんとしていない人がわたしは嫌いです。 それは何も難しいことでも金銭的なことでもなく、 例えば挨拶をするとか、時間を守るとか、約束を破らないとか、 要するに周囲に対する礼儀とでも言いましょうか、 そういったことが大人になってもできないひとに、 (そういう人種は得てして自己に対して何の根拠も無い自信があることが多いように思うのですが、そして自己に対する根拠や模索の無い自信のある人がわたしは世の中でもっとも苦手なのですが) 一昔前、そう、数ヶ月前の自分なら憤りすら感じていたと思うのですが、 そういったことが大人になってもできないということは、 要するに一生できないということなので、 まあ、近づかないようにするわけです、最善の策として。 せめて自分はきちんといよう、とひそかに心に誓いながら。
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