波はそこにいるはずの自分を刻んではくれなくてどこまでも空気は凍り目が痛くなるほどに凝視すれど水平線は見えずいつの間にか 冬の空寒くて孤独ですすり泣く海抜250メートルの礼文島から望む日本海表現というものがこれほどまでに感情を揺さぶるものだと知ってはいるけれど忘れたふりをしようとしているそれが命をすり減らす行為だということを認めたくなくて私自身は 表現者ではないのだが