つきよにわらふ

2005年09月18日(日) 日曜、とある写真家の展覧会にて

波は
そこにいるはずの自分を
刻んではくれなくて
どこまでも空気は凍り
目が痛くなるほどに凝視すれど
水平線は見えず
いつの間にか 冬の空

寒くて
孤独で
すすり泣く
海抜250メートルの礼文島から望む日本海


表現というものが
これほどまでに感情を揺さぶるものだと
知ってはいるけれど忘れたふりをしようとしている
それが命をすり減らす行為だということを
認めたくなくて
私自身は 表現者ではないのだが


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