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寓話と昨日の気分 - 2005年07月24日(日) 何ヶ月かしてまた電話が来る 「元気?」 『元気だよ。そっちは?』 「うん。最近どう?」 『まーぼちぼち。なんかいいことあった?』 「今日、散歩道で偶然、前会った人に会って挨拶したよ。あ、犬の散歩しててね。」 『へぇ。それって例の同じ名前の人?』 「そうそう。年齢も育った環境もなんだかそっくり。日本って広いんだか狭いんだかわかんない。」 『同じように生きてた人が同じような場所で出会う。なんだか素敵なことだと思うけどな。』 「うん。でもなんだか今日あの人おかしかった。もうこの道を通ることはないかもしれないって。変なこと言ってたの。」 『引っ越すとか?だったらそう言うよね。意味深な人だね。君は同じような境遇にあるからわかるんじゃないの?』 「う…ん。でももしそれが本当だとどうしていいかわからない。」 『つまりどういうこと?』 ここで電話が切れた 昨日の気分。寓話が身を持たす。 結果的に彼女は寂しかったのかもしれない。 ...
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