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原作本と、映画と。 - 2006年05月02日(火)

『蝉しぐれ』『亡国のイージス』『模倣犯』

意外と3作品しか浮かばなかった・・・。
これらの作品は、私が原作、映画共に鑑賞した作品である。
結果は、映画全敗。(苦笑)

そもそも、活字にしてあの厚さ、もしくは上下巻にわたる
大作を、たかだか2時間程度の映像に収めようとしてしまう
ことに無理があるんじゃないかと思うのです。


『蝉しぐれ』は、主人公“文四郎”の少年時代から青年、
壮年にかけて心身ともに成長していく姿を描いたもので、
“おふく”との絡みはほとんどなかったのが原作でした。

文四郎、おふく、一平等々、出演者たちのイメージは
ほぼ的確に描かれていたものの、肝心の文四郎の剣士として
の成長っぷりは丸ごと抜け落ちていた感がありましたね。


続く『亡国のイージス』。
これは私は、映画を先に見たので、まあそれなりに楽しめ
ました。熱い男の先任伍長、それとは対照的なキャラクター
の如月行との絡みは、原作どおりに描かれていたと思います。

が、しかし!
宮津艦長が、どうして“いそかぜ”を乗っ取るに至ったのか、
ヨンファがどうして宮津艦長に近づいたのか、
息子隆史は何故殺されなければならなかったのかや、
宮津や仙石、如月、ヨンファとジョンヒのバックグラウンド
に関する情報が全て抜け落ちていました。

あと、何故“ダイス”という組織が生まれたのかという
説明も映画には無く、ただ単に「ダイスが存在している」と
いうところから物語が始まっていたように思います。


とはいえ、私は映画を先に見たからこそ原作を読んで
少しでも理解できた気でいるけど、もし映画を観て
いなかったら、原作に触れる機会も無かったと思う。

うちは、義父が軍関係に務めており、趣味がモデルガン
集めとサバイバルゲームっていう、かなり本格的な
アーミーオタクとでもいうのでしょうか。(笑)

その影響からか、旦那さんも、戦闘機や護衛艦やヘリ、
ミサイルや武器の種類、装備に至るまで、ものっすごく
詳しいんですよね。
何口径の、何十年前から使われてるロシアの何とか
っていう長い銃がどうのこうの・・・っていう説明を
一生懸命私にしてくれたこともありましたが、まったく
理解できずでした。(笑)

私が『イージス』を読んで新しく覚えた言葉といえば

ソナー、ハープーン、ターター、護衛艦、チャフ、クルツ、
艦長、副艦長、先任海曹、伍長・・・

などなどでしょうか。
これから先、私の人生に関わってくるとは思えない言葉
ばかりですが。
どれもこれも、「何となくああいう感じなんだろうな」
という想像の域を出ないまま読み終わってしまいました。

*****

私は基本的に、物語にハッピーエンドを求めません。
『半島を出よ』を読んだ時も思いましたが、あれも
結局“悪魔教”と呼ばれた5人が、最後の最後には
人間らしさを取り戻して、一致団結してビルの爆破に
挑んだじゃないですか。

『イージス』にしても、あれほどまでに過酷な訓練を
受けてきたヨンファ、ジョンヒ、如月行も、最終的には
涙を流したり過去を悔やんだり、およそ残虐非道な
工作員には似合わないことをやって、こっちの涙を
誘うみたいな感じだったし。

たとえて言うなら、私は『白夜行』の雪穂が好き。
といっても、あれもドラマはダメダメでしたね。
雪穂は文武両道で、才色兼備で、それでいて冷酷非道な
女で、最後には手を組んでいたはずの桐原亮二を
見殺しにして結局捕まらずに逃げおおせるという、
完璧な殺人者のまま物語が終りました。

見た後、個人的にはすごくスッキリしましたよ。
「やったな、雪穂!」って。(笑)
逆に、妹ちゃんはハッピーエンドを求めるタイプなので、
雪穂には納得いかなかったみたいですけど。

ドラマの主演の2人は、確実に技量不足です。
とくに、雪穂役。
あなたはポカリでも飲んでれば?て感じ。

最後の方で「人間臭さ」が出てくると、すごく
作り物っぽい感じがして好きじゃないんです。
私、自分のこと“S”な気がしてならないんですけど。
(笑)



...

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