3:理不尽な世界; 5:訪れるかな平穏; 7:すべてが虚ろになる;
2015年09月03日(木) 柴田哲孝「サイコパス」
後記。
県立図書館へデート。あそこは緑の匂いがふんわりふんわり漂っていて鼻から肺の中に緑の匂いのする空気がいっぱい入ってきた。そうか、リフレッシュ。こういうのでリフレッシュできるんだ、と納得した。
この日は洗面後にアイシャドウもつけるくらいに化粧もして前髪は編みこみにしたりもした。 身奇麗にすることはこの1ヶ月の間なかったかもしれない。支度をした後どっと疲れて少し仮眠をとった。旦那氏がこの時寝顔を見たと後で言ってきた。おや、綺麗な顔をして寝ている、唇が久しぶりにつやつやしていることに気づいたよ、と。こういう不意打ちはやめてほしい。化粧するのを隣でデリカシーの欠片もなく見ていたくせに、すぐには何も言わず、ほんとノーコメントでいたくせに、寝顔を盗み見るなど盗人猛々しい……。
図書館で柴田哲孝という人の「サイコパス」をなんとなく借りてきた。最初は乱歩にしようと思ったいたのに、彼の本はやっぱり時代的文体が読みにくくて躊躇。小学生の頃に読み漁れたのは、文字も比較的大きく印刷してあったからなんだろうなぁ。 柴田哲孝という作家の名前は知らなかったけれど、何気なく手にとってプロローグを立ち読みしてみるとすぐに引き込まれてしまった。冒頭、いきなり哲学という言葉から始まるのだが、このミステリィは全体的に哲学的だ。哲学要素とミステリィが合わさった読み物は僕の大好物だ。 眠くなってきてもう無理ぽーとなる深夜までガッツリ読み耽ってしまった。変死体が出てきて、哲学的で、論理的でいて屁理屈っぽさもあって、そんな中で駆け引きがされていって、何が起こるのか予想がつきそうで、でも裏切られることを願いつつ……読んでいる間はとにかくスリリングになれる本。 江戸川乱歩もだから好き。
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