すっかりしっかり冷え込むようになった。舞台の本番が終わった翌日に知人の葬式があり、その帰り道には友人と結婚について話をしていた。そしてまた、さっぱりと何も無くなった。わたしの顔だけは、肌荒れをひきずっている。淋しかったり悲しかったりするとき、冬の寒さはあっけらかんと明るくあたしを照らすのだ。