コミュニケーション。
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夢。
次女が行方不明になった。 自分たちで探したものの、見つからないのでいよいよ警察に行こうとなった。 その朝は豪雨だったが、もう一度自分で探そうと私は思いたち、車を出した。
家は山の中に建っているので途中には坂がある。 豪雨で滝のようになっていた。 上の子たちは学校まで車で送らなければ…と思いながら走らせた。
走って走って、雨も止んだ平戸に着いた。 次女がいないので気分は最低に落ち込んでいる。 平戸城に展望台があると書いてあったので、 上にでも上って気分転換するか…と思ったが、隣の時計台を見ると、 なんともう朝の9時であった。 上の子たちの登校時間も、会社の時間もとっくに過ぎている。
私は大慌てで車を帰路につけようと思った。 が、なぜか道案内(〇〇方面20kmなど)の標識がなく、全くわからない。 変なアミューズメントの立ち並ぶ道をただ走ったり、 海岸沿いで道を聞いたりもしたが、まったく帰れる気がしない。 鯉の生け簀の店で生け簀に落ちたりもした。
途中のアミューズメントパークに刀剣男士の恰好をした男性たちがいて、 本物じゃないんだろうけど応援の歌を歌ってくれて、元気が出た。
…と思ったら、人生に迷った顔をしたホストが助手席に乗ってきた。
「ねぇお姉さん、ぼくといっしょにいてよ」
と捨てられた子犬のような顔と声で言うが、 残念ながら私の好みでは全くないし、そもそもホストだろ?
「そんなこと言って、キス1回5万とか言うんでしょ?!知ってるんだからあたしは」
「うーん、そうかもね」
「ていうかこれは家に帰れる道なの?!」
「う、うーん、そうだと思うけど、わからない…」
「役立たず…!
こんなはずじゃなかった。次女は見つからないし、他の家族は私が帰らなくて心配してるはず。 道に迷ってるだけなのに」
そのころあたりはもう夜だった。 かろうじてさっきとは違う道に出たが、帰れる気は全くしない。 次女はどこにいるんだろう…。
そんな絶望を感じながら、目が覚めていった。 私の隣には次女が寝ている。 心底安心した。
次女は目覚めかけて、 「ねぇママ、キャンディ持ってきて」 と、目覚めの一言とは思えない要求をしてきた。
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