銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年02月17日(木) 慌てるおばあちゃん

通勤バスがいつもの停留所に止まったので、窓側に座っていたおれは通路側に座っている人に 「すいません、降ります」 と声をかけた。


乗り口が始発の停留所に近いので、おれが乗るときは車内は空いている。
だから、おれはいつも窓側に座ることになる。

すると、そうやって毎朝隣の人に言わねばならない。
どうってことはないが、結構面倒だ。

空いているときはいいが、雨や雪で車内が込んでいると、どく方も大変だ。

どいてもらって悪いなあ、と思っていると朝から疲れてしまうので、最近は気にしないことにしている。
どうせ、気にしているかどうかなんて、声をかけられた相手にわかることじゃない。


今日、おれの隣に座った人は、通勤とかではなく、たまたま何かの用事でこのバスに乗った、という感じのおばあちゃんだった。

おばあちゃんはおれに声をかけられた途端、なぜかとても慌てた様子を見せて立ち上がると、あたふたと急ぎ足でバスを降りてしまった。

そして降りた後、あたりを見回しては右往左往している。

たぶん、降りたところを間違えたのだろう。
早く降りてしまったのか、遅く降りてしまったのかはわからない。

おれが声をかけたことで、なぜか慌てて降りてしまった、とも考えられるし、おれに声をかけられて行き過ぎてしまったことに気づいた、とも考えられる。

悪いことをしたかな、と一瞬思ったが、気にしないことにした。

どっちしろ、おれが出来ることは何もないのだし。




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