銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年02月18日(金) ヤでもそうなる

仕事で、今日は元某暴力団の組員の人と話をした。

その人は組で言えば、かなり「上の」地位にいた人だから、そこいらのチンピラとは違って、話し方がとても丁寧でカタギに手を出すようなことは絶対にしない人だ。

「最近はヤクザというのもやりにくくなりまして、どちらかというとビジネスになりましたなあ」と、寂しそうに言っていた。
伝統的なヤクザの考え方は失われ、組がお金を吸い上げる集金装置になっているのだという。


最初その人を見たときは、やたらと体格のいい人おじいちゃんだなと思ったが、ここ一年ですごく小さくなってしまった気がした。

持病の悪化と、それに伴って、気持ちが弱くなってしまったことが原因なんだろうと思った。めずらしく組のことを口にしたのもその現われかもしれない。


病気になったり高齢になったりすれば、イレズミ者だろうが何だろうが、他の人と同じように病院で治療を受け、手術をし、福祉に頼らざるを得ないんだなあ、と思うと、もちろんそれは当たり前なことなのに、なんだか悲しい。
今までつっぱって生きてきたんだから、最後までつっぱって生きてよ、って思わなくもない。






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