銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年02月28日(月) ぐにゃぐにゃした日

朝、目が覚めて、真っ先に思ったのは、やはり東京出向に対する返事をどうするかということだった。

昨日、方針を決めたのに、いざ期限当日になると、また「本当にそれでいいのか」という思いがよみがえってしまう。

単純にYESといったときの将来の自分を思い描いてみる。

東京での新生活。新しい仕事。新しい発見。新しい様々な出会い。
楽しいことが次々と思い浮かぶ。

しかし、次の瞬間には、新しい環境に適応するのに苦労していたり、難しい仕事と残業で苦しんでいる自分の姿を想像してしまう。

二つのイメージを行ったり来たり。
どうにも定まらない。

朝一番で部長室に入ろうと思ったのに、結局、ずるずると二時間くらいためらっていた。

いざ決心して部長に報告すると、部長はわりとあっさりと「まあわかった」と了解してくれた。

昨日決めたとおりに話したわけだが、どうにも最後まで自分の返事の正しさに自信が持てなかった。

部長室を出た後も、「これでよかったのか」という思いは離れなかった。

たぶん、自分は人生で重要な決定をしたのだ。
そんな実感はなかったけれど、多分そうなのだ。

部長が何やらおれとは別の課の課長に話をして、その後その課長が「名簿から外してうんぬん」ということを電話で誰かと話していたのをおれは聞いた。おれは東京出向の候補から外されたのだ。

この日は一日中、頭の中がぐにゃぐにゃと波打っているような感覚に襲われ続け、胃も痛くなり、仕事が手につかなかった。


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士郎 [MAIL] [HOMEPAGE]

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