銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年02月27日(日) 風任せに

東京出向の話が出てから、ずっとそればかり考えている。
今日も一日、何も手につかなかった。

でもさすがに丸二日間考えていると、どうすべきかおぼろげながら見えてくる。
結局、結論としては、人事の判断にゆだねる、ことにした。

つまり、おれの返事は「話が来れば断らないが、他に希望者がいるならそちらを優先してほしい」というものだ。

自分から「行きます」と答えると「一生懸命やらなきゃ」とプレッシャーになるし、かといって「絶対に行きません」と答えるのもどうかと思う。

そこで、行けというなら行きますが期待に答えるような働きができるかわかりませんよ、というメッセージを伝えるような返事を選んだわけだ。

そして、それが一番自分らしい答えのような気もした。
運命を風任せにする、というのがこれまでの自分の人生だった。
言い方を変えれば、おれは自分で人生を決められないでこれまでやって来た、ということだ。

決断力のない男。
恐れてなかなか一歩が踏み出せない男。
絶好のタイミングを逃す男。

自分はそういう人間だと思う。
それが自分の器だとも感じている。

今さら、背伸びして「できるサラリーマン」を気取っても仕方がない。

それにおれが断っても誰かが行くことになるだけで、それほど迷惑でもないだろう。たぶん、その誰かはおれより優秀だ。


結局、おれはどうすべきか悩んでいたときに、彼女のことはあまり考えなかった。彼女がいるから東京行きをやめよう、とは思わなかった。
東京へ行って、それで関係が終わるならばそれまで、と思っていた。
人との縁も風任せ。
やっぱりおれは冷たい奴なんだろうか、と心が痛んだか、そういう人間なんだから仕方がない、と諦めている。




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