銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2007年10月08日(月) ほっと一息

8日午前9時頃、僕の乗った飛行機は関空に到着しました。

飛行機はフィンランドのヘルシンキから飛び立ち、約10時間のフライトを終えました。

ヘルシンキ経由、イタリア8日間の旅が終わった瞬間でした。

そう、僕は人生初の海外旅行に行ってきたのです。


旅程は、ベネチア、フィレンツェ、ローマをそれぞれ2日間ずつ廻るもの。ツアーでしたが、とても充実した旅でした。

海外旅行に行ったことがない、という点は、結構長い間僕のコンプレックスの一つだったのですが、これでそれが解消されたことになります。

おかで様で、海外出国の手続きから関税や帰国の手続きまで、海外旅行で必要となる一通りの知識を得ることができました。

たった8日間、という言い方もできるでしょうが、毎日が発見ばかりの今までに体験したことのないほど中身の濃い日々でした。


さて、まずは僕が感じたイタリアという国の印象から。

1.どの都市も歴史的建造物でいっぱい。
2.ご飯は割といける。
3.イタリア人は結構親切。
4.色んな国の人がいる。
5.サッカーは国技。

教会とか、宮殿とか、石造りで建てられたものは地震がない限りなかなか劣化しませんね。中世どころか紀元前の建物が未だにたくさん残っていることはすごいことです。木造が中心の日本ではなかなかこうはいきません。
食事は日本人の口に合うような気がします。若い人は特にそうですが、ピザとかパスタとか、イタリアンは普段口にする機会が多いですから、違和感がないです。日本のイタリア料理のレベルが非常に高いことに気付いて感心しました。もちろん、口にしたことのない不思議な味がするものもありましたが。
イタリアを訪れる外国人が多いせいか、イタリア人は外国人に慣れているような気がしました。英語や日本語を話す人は意外に多いですし、割と親切でした。
僕が行った都市はどこも観光スポットですから、外国人はとても多かったです。アメリカ人、フランス人、ドイツ人、中国人、韓国人、日本人など。特にアメリカ人は多いような気がしました。それが逆に安心でしたが。異邦人は僕だけじゃないんだ、的な。
テレビや新聞を見ていて思ったのですが、やっぱりサッカー(カルチョ)人気がすごいですね。どうでもいいようなことで何時間も討論してたり、新聞の扱いも比較的大きいです。文化として根付いているのを感じます。

そして今度は僕が感じたイタリアのネガティブな印象。

1.街中の交通がむちゃくちゃ。
2.観光客だから分かるまい、と値段に不相応な飯を平気で出す。
3.ボる。
4.意味不明なチケット販売方法。
5.ホテルの設備が悪い。

イタリアは景観を大事にしていますし、歴史的な経緯がありますから、駐車場が作れないとか、難しい問題を抱えているのは理解できるのですが、違法駐車を放置しているところとか、結構イタリア人って仕事に対してテキトーな感じがしました。ていうか、全体的にアバウト?
基本的に料理はおいしいのですが、値段が高いと思いました。観光地ということもあるのでしょうが、「この値段なら日本のイタリアンの方がおいしいなあ」と思うことが多々ありました。30ユーロ程度(日本円で4600円くらい。10月1日時点)で食べられるところは、あまり感動がないです。
ぼったくり、とても多いですね。無理矢理買わせるアイスクリーム屋とか、気をつけないといけないところが多いです。露店の飲料とかも。値切ればいいんでしょうけど、面倒です。アイスクリームはバチカン市国の中の店が良心的でした。値段は1.5ユーロから2ユーロくらい。露店のジュースは3ユーロとぼったくりでしたが、店で働いているのは少数民族の人らしくて、「こいつらこれで食っとるんやなあ」と思うと、値切る気がしませんでした。
チケット販売の方法は分かりにくいです。チケット一枚で複数の場所を見ることができるという方式(ローマで)は、なじみがなく、戸惑ってしまいます。
建物が古いせいでしょうが、ホテルは相当高いところでない限り、日本のホテルに比べて設備で劣るようです。お茶を飲みたくても、湯沸かし器がありません。とはいえ、最低限の生活をするのに支障はないようです。


最後に、イタリアでの思い出ベスト3.

1.ベネチアで、アメリカ人のばあちゃんにいきなり英語で話しかけられ
  たこと。
2.フィレンツェで食べた豆の煮込み。
3.おばさんのタクシー運転手。

ベネチアのサンマルコ広場で座って休んでいたら、隣に座っていたおばあちゃんにいきなり英語で「Are you japanese?」と話しかけられたので、イエスと言ったら、その後延々と「英語で」話を聞かせられた。僕は英語ができないので「わっかんねえなあ」と思いつつ、とりあえず話を合わせようと「oh」とか「reary?」とか、適当に相槌を打ってたら、英語が理解できると思ったのか、更に長々と話が続いてしまった。英語ができないとダメだなあ、と痛感した事件。
地元の料理なのでしょうが、豆の煮込みの味がとっても謎でした。豆の味なのか料理の味付けなのか不思議なテイスト。いい意味でサプライズでした。
英語以上にイタリア語ができないので、タクシーは使いたくなかったんですが、ローマはとても広く、観光するのにタクシーを使わざるを得ませんでした。女性のタクシー運転手と会ったのはホテルまでの帰り道。変なタクシー拾ったらやだなあ……と思いながら、タクシー乗り場で待っていると、女性が運転しているタクシーを見つけました。女性の方が安心かな、と思いそのタクシーに乗ったのですが、予想以上に運転手の女性はとても親切でした。笑顔がとてもかっこいい人でした。

余談ですが、イタリア人が乗る車はほとんどマニュアル車で、オートマはほんの少しでした。好みなんでしょうか?


思い出が盛りだくさんの素晴らしい旅行でした。
イタリア大好きです。


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