1人と1匹の日常
2004年11月08日(月)  あなたと、出会えて
この所、ママの体調がよくなく、ステロイドの内服のプレドニンも増量してしまった。
日中も安静に寝ていることが多く、どうしてもりんくうも一緒に寝てしまうことが多くなってしまう。
こんな日が続くと、「これでいいわけないよね。」と焦り出して、早く元気にならなきゃ!と思うのだけど・・・そうはなかなか病気は言うことを聞いてくれない。

介助犬りんくうと暮らし始めてから、何度も、「こんなわたしがユーザーでいいのか?」と何度も思った。
もっと社会に進出し、社会貢献を果たしている方に、まだ日本で数少ない介助犬と共に暮らすことが、意味が大きいんではないか?
仕事も定職も持たず、在宅で暮らすわたしが、介助犬ユーザーとなるのは、自分の自己満足だけなのではないか?

日頃、お家の中が生活の基本のわたし達は、どうしても、外でのお仕事に機敏性がない。
外で活動することに体力的にも疲れてしまうママ自身も、体がだるくなってしまい、「もう帰ろっか。」となってしまったり・・・。
たまに講演などで人前に出ては、その機敏性のなさに気づかされ、お家でのんびり生活に、反省してしまう・・・。

正直、そんなことの繰り返しでもあった。

でも、わたしにはりんくうが必要だから。
毎日そう感じさせてくれる。
病気が進行して、自分で車イスに移動できなくなった時。
ドアを開けて外に出たりんくうが部屋に戻ってきた時。
いつもなら、ママが「もうっ閉めなきゃいけないでしょ。」と、車イスで走って閉めに行ってたのが、いったんベットに寝ると、そこから自力で動けなくなったママは、りんくうに全力でお願いするようになった。
何度も繰り返している間に、目の合図だけで、さっと閉めるようになってくれる日も多くなった。
あ、うんの呼吸を感じることも増えた。

朝起きた時、「りんくうおはよう」と言って、ベットにアップしたりんくうとお互いに顔を抱きしめ、「早く起きなさい。」と靴下をテイクして持ってくる、ちょっぴりおせっかいりんくう。
そんなあなたに、何度、朝が来る素晴らしさと、生きる力強さをもらったか。

このりんくうとの毎日を、ずっとずっと大切にしたい。
あなたの笑顔を、ずっとずっと守りたい。
病気のママだけど、寝込んでしまってるこんな時も、あなたのママとして、その責任をしっかりと心に留めたい。
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