ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

$title
2007年08月15日(水)  ©  大好きで大好きで仕方なかった彼を思い出させる人。


夜、やって来た泰ちゃん。
2人でコンビニに出向いたけれど
ワタシが親戚の家で何を言われたか、凄く凄く気にして居る彼。

家に帰り、話は其の事でもちきりだった。

・相手は本気なのか? ・苦労するに決まってる 
・普通の親は反対する ・考え直せないものか?

色々、色々言われて、勿論みんな出来る事なら止めて普通に恋愛してくれ、と言う。
でも其の一方で、安定感等を重視して付き合っている大との現状を話すと
そりゃぁ、其の方がワタシ達は安心出来るけど、其れが嫌なのもやっぱり解る、と。

勿論、泰ちゃんには大の事は言ってないけれど。

でも、ワタシの母親と親戚は、流石幼い頃からワタシを見て来ただけあって
ワタシの性格を、よく理解していた。
叔父さんに至っては、ワタシの彼氏だった人の数人に会っているし
心配なのだろう、本当に実の父親の様にワタシに苦言を呈した。

みんなの最終的な意見としては
出来れば止めて欲しい、けど、晃の性格上誰が何を言っても従わない。
いい大人が、色々苦労する事も解った上で、決めた事なので何も言う事は出来ない。
最終的に、子供に親は勝てないから
晃と彼が、もし結婚とかそう言う事になったら、頑張れ!としか言えない。

『先の事なんてまだどうなるかなんて解んないのに大袈裟だけど
 結局、万が一何かが起きても、みんな頑張れって言ってくれるのね?』

笑顔でそう言ったワタシに、親戚一同は”そりゃそうだろ”と言った。

ワタシの勝ち、の様だ。
ワタシは、良い母親と親戚に恵まれた。

『上手く行かなかったら、やっぱりダメだったんだなぁと思うだけ。』
と、言うワタシに
『お前はそう言う奴だ。だけど、辛い思いを絶対にするって解ってる訳だから
 お前を、そう言う目に遭わせたくないと思う叔父さん達やお母さんの気持ちも解ってくれ。』

そう締めくくった。
出来るだけ詳しく聞きたいと言う泰ちゃんに話したら

泰 『そりゃぁ、普通は反対するだろ。』
晃 『叔父さんが、泣かせる様な事があったら許さないって言ってたよ。』
泰 『解った、大切にする、2人頑張って行こうな。』
晃 『うん。』

そしてベッドに入って、色々して〔謎〕
2人でソファーに座って居たら、泰ちゃんが言った。


↑エンピツ投票ボタン



晃 『ワタシは何を頑張るの?』
泰 『俺に付いて来る事に。』
晃 『そうね、てゆうか貴方が凄く頑張れ。』
泰 『頑張るよ、でもお前がチョロチョロしてたら頑張れないけど。』

ちょっと焦ったワタシ、さぁ早く大と別れよう
男子の歯ブラシが増えて行く此の状況は、ちょっと苦しい。

泰 『晃、愛してる。ずっと傍におってな。』
晃 『うん。』
泰 『晃の家族に、過去の事を言われると、其れは晃と出会う前の事だから
   何にも言えない。只、此れからを見て下さい、としか。』

彼の声は魔法だ
ワタシの苦手なぬるい言葉も、温かくて嬉しくなる。

泰 『彼女なんだなぁ・・・。』

そう呟いた彼が印象的だった。
宜しくね、泰ちゃん。

少し悪い女になってもいいかな、と思ってて
実際、浮気の挙句、二股かけるヤな女な訳ですが

ごめん、卒業する。

大と早く別れて、此の悪い男に騙されてみる。
そう決めた、日。





↑投票ボタンです


© ≪過去 © 未来≫ © 目次 © My追加 © メール © フォトパス © ©