ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2007年08月29日(水)  ©  嘘吐き、な彼。


仕事がダルイ、如何して仲良くも無い男子と話をしなければいけないんだ?
根本的な処で意味を見出せない晃、です。こんばんわ。

出勤準備前、お客さんと電話したり、と面倒な作業を一通り終えたら
泰ちゃんから電話があったので、出てみたら切れた。
何故?
急に忙しくなったとか、電話掛けてたらキャッチが入ったとかかな?
と、思って掛けなおさなかったら、世にも珍しい泰ちゃんからのメールが届いた。

”ひとが電話したら話中ぢゃし
 やっとつながったらでんし
 なにやっとんなぁ”

平仮名ばっかりや。読み辛っ。

きっと、仕事の最中に無理してメールしたのだろう。
彼は、仕事中に電話は出来ても、メールは出来ない環境に居る、から。

取り合えず、電話を掛けたら速攻で出られました、はい。
ブリっと文句言われて、普通の世間話。

泰 『あ、出張決まったから。』
晃 『此間言ってたやつ?』 そう、彼に出張の話が出ていたのだ。
泰 『そうそう、明後日から行ってくる。』
晃 『急やねぇ・・・期間はどれ位?』
泰 『まぁ、半年から1年位やね。』
晃 『長っ!場所は?』
泰 『九州。』
晃 『遠いし、長いなぁ、まぁ仕方無いよね、頑張ってね。』

明後日からかぁ・・・じゃぁ会えないまま行っちゃうんだなぁ。
行く前に顔見たかったよ、って言葉を飲み込んだワタシ。
すると、泰ちゃんは言った。

泰 『そんな急に決まる出張が有る訳無いだろ。』
晃 『・・・?嘘なんかい。』
泰 『まだ決まっておりません。』
晃 『うわぁ、面倒くせぇ・・・。まぁ嘘なら嘘でいいけどさ。』
泰 『それより、下の坊主が大変なんだよ。』

彼の次男は此間から、風邪でとっても調子が悪いのだ。

晃 『風邪、治ってないの?』
泰 『家でも吐いたりしてたんだけど、今日保育園から電話があってさ。』
晃 『うんうん。』
泰 『救急車で運ばれたらしいんだよ。』
晃 『!!!まじでっ!大変やん。』
泰 『取り合えず、俺は動けないから、おかんが迎えに行ってるんだけど。』
晃 『そうなんだぁ・・・で、大丈夫なのっ?』
泰 『・・・・救急車は大袈裟だな。』
晃 『運ばれてないんかい。』
泰 『吐いてるのは、本当だけどな。』

何故?何故今日は嘘ばかり吐くのだ?何か気に入らないのか?

晃 『ねぇ?さっきから、ちょいちょい嘘が多いんですけど?』
泰 『そう?』
晃 『明らかにね、嘘ばっかりやん。』

すると、彼は言った。

泰 『お前、元気が出ないって言ってたから。笑えただろ?』
晃 『笑えない嘘ばっかりでしたが?』
泰 『そう?』

彼なりの気遣いだったらしい。



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『要らなくない?』と言うと『ジェットを乗せるから。』だって。
・・・うーん、引き篭もりのワタシには、よく判らないので。
『あーそうなの、じゃぁいいんじゃない?』と適当に言っておいた。

聞いてもいない日曜日の予定や、飲みに出る時とか
何故かちゃんと報告してくれる、泰ちゃん。
ワタシから予定を聞く事は皆無なので、浮気しようと思えばやりたい放題。
でも今の所、律儀に報告してくれる。
・・・・・ワタシはしないけどっ。

晃 『遊びに出たかったら好きに出たらいいからね。』
泰 『おう、好き勝手に遊びに出るよ。』
晃 『まぁ、ワタシの耳に入らない様に上手い事やって。』
泰 『あー、そう言う遊びはもぅいいわ、俺の遊びは海に行くとか、だから。』

女遊びは一時休業なのかしら?
いやいや、油断してはいけませんっ。






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