++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年06月03日(金) 哀昼夢(カナシイヒルノユメ)

ソファーでいつの間にか
うとうと と していた。




ユメ を みていた
亡くなったアノヒトの。


アノヒトは病気で亡くなったのに
そのユメの中では事故だった。

その亡くなったという知らせを受けて
それからの 
長い長いユメ だった

違うのに全然違う状況なのに
妙に生々しくて
まるで枝分かれしてた別のジンセイでの場面のようで

でも
死んだってジジツに変わりは無くて。

ユメの中でも やっぱり 向こうの思い出したくない
家族のヒトタチが出てきてて
やっぱり別のイヤナコトあって

全然違う状況なのに
それはまるで違った形で
ココロの傷跡に添ってまたそれを抉り出すみたいな。


ただ

夢の中でわたし 叫んで泣いてた。
アノヒトカエッテキテワタシノツクッタユウショクヲタベルッテ
イッテタノニ
泣きながらそうしてイヤナコトをいうヒトタチに
一人一人に泣き叫んで言ってた。イイタカッタコト


あの時は こんなに叫べも泣けもしなかったのに。
何かがマヒしてて そのマヒしてるものを そこで 直視したら
自分がバラバラに崩れそうだったから
ノミコンデノミコンデノミコンデいたのに。



自分の叫んだ声で目が覚めて
そうして本当に泣いていたことに気がついた。
ほんの小一時間だったのに長い長い間だった気がした。


ナミダ が
嘘みたいにナミダが止まらなくなっていて
頬から上着を濡らすほどに


ぼんやりと変にぼんやりと

ああ・・・こんなに泣いたのは いつ以来だろうって
まだ ナミダ こんなにでるんだ って

思った。



カナシイヒルノユメ


どれだけ姿を変えてもずっと背負っていかないといけない
キエナイ モノ   キザマレタ モノ
痛み。
複雑な。誰にも入り込めない部分の。
固く固く閉じた扉の中のワタシダケノ。

多分だから きっと わたしはやっぱりヒトリなんだろう。
どれだけ求めても返して貰えてもサミシイんだろう。
孤独感が消えないんだろう。



憎んだ 確かに 憎んでいたのにね。
あんなにアノヒトを。

それでもやっぱり憎みきれなかったんだと
捨てたはずのアイ
アノヒトは自分の命と引き換えに遺していったのかもしれない。

最期までワガママなヒト・・・ね。



代わりにアノヒトが持っていった
わたしのココロの欠片。永遠に。

欠けたまま スースーと
風が吹きすぎていく・・・・




 

ユメ を みていた
亡くなったアノヒトの。

ユメ を。





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ゆうなぎ [MAIL]

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