++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年06月12日(日) ライナスの毛布

今日は授業参観日で

その後 Kに携帯メールした。
 
 授業参観 今 終わったとこ。ホッと一息。
 ゴメン。最近 心身疲れてます。月末病院なので
 相談して薬の量を増やしてもらおうかなって思ってます。


わたしの精一杯のSOSだった。

ずっと明るく元気にって思ってきたし 
逢えなくなったあの日からは特に変なプレッシャーとか
Kに感じさせちゃいけないってかなり気を張って
でもわざとらしく見えないようにとか気も遣って。

しばらくしてKから電話があった。
電話の声は案の定 沈んでた。

 「薬の量とかは あんまり増やさない方がいいと思うよ。
  今でもかなりダルそうだったりしてるみたいだし」


心配してくれているのはすごくわかった。
これは前にも言われていたことだったから。
でも 微妙にズレている そんな感じがしてしまった。

 うん。わかってるよ。でもね、そうしないともう今の
 薬の量じゃもたない気がするの。 もちろん 先生と相談してからで
 勝手に増やすとか言ってるわけじゃないから。


そんな内容を・・静かに 話した。
 
 今ね いろんな所に気を配って気を使って。かなり限界なの。
 でも投げ出すわけにもいかないし 自分でそれをやるしかない。
 どうしようもないことだけど やっぱり辛くてね。
 もう薬の力頼るしか仕方ないでしょう。
 でもとにかく診察に行ってから相談してからだから。


KはKで言葉の端から自分の病気のこともわたしの状態を悪くしてる
んだろうって思ったんだろう。それを認知するのが耐えがたかったんだろう。

 「こっちの方もどのくらいかかるかわからないんだよね。
  石が出るまでにかなり時間もかかるみたいだし」
  
  
  うん。だね。Kも次回の診察日で再度レントゲンとかで
  石の今の位置とか状態とかわかるだろうし だから そこから
  お医者さんと相談して・・ESWL(体外衝撃波砕石)とかも
  視野に入れつつってことになるんじゃないかと思うよ。


砕石については石の状態に応じて内視鏡を用いた砕石とかも
あるみたいだけど これはESWL(体外衝撃波砕石)がダメな
場合のようで状況によって段階を追っていくようだ。

ただ Kには恐怖感があるんだと思う。
それも当たり前だろう 未知の治療である以上 時間がかかっても
自然排出がいいって思う気持ちはわかる。

自分の状態が良くない時のKはとてもデリケートだし余裕を失う。
これも考えれば当たり前のことだ。誰だってそうだろう。
そんな時に自分の不安定さを見せてしまったわたしの方が悪い。

穏やかに話しながらでも 所々 Kの声に言葉に
ほんの小さな苛立ちのようなものを過敏に感じてしまった。

Kは こういうわたしの状態を感じたくなかったんだと思う。
どこか疑いながらでも でも 笑って快活なわたしを 見せていて
欲しかったんだろうと 思う。

ごめんね。



電話を切った後に

 「自分も疲れちゃって・・・ゴメンね・・。」

それだけメールが携帯に入ってきた。

  ううん。わたしこそ ごめんね。
  言わないつもりだったのに。
  わたしの方は大丈夫だから心配しないで。
  疲れてるのに心配させること言ってごめんね。
  わたしはホントに大丈夫だからね!
  

そう返信して。



ウソツキだ。ちっとも大丈夫じゃない。
ただ 諦めただけだ。
これは一見 相手を思い遣ってるようだけど
そうじゃない。 身勝手なエゴにすぎない。
わたしは ジブンがこれ以上ショックを受けたり
傷つきたくなかっただけだ。


ワカッテル。


受け止めきれないならまだ吐き出した方がよほどマシだろう。
仮面を被るならちゃんと最後まで被りとおせ!
中途半端に受け止めておいて それから仮面をずらして見せてしまうなんて
そんなことをするなんて 最低 だ。

ごめんね。
ごめんね。

肝心のところでどうしてこのココロはこんなに脆いのだろう。

いっそ 手を離してあげた方が楽なのかもしれないのに
それもできない わたしを許して欲しい。





歩く。生きる。この足はそれでも進む。
逃げ出さないと誓った。 
それを わたしが 選んだ。


ただ とても疲れただけ。

それだけ。
ただ 
それだけ。
  






言葉が空回りばかりする。
何を書いても何処か歪んでズレている気がして
それでも書き続けずにはいられない。
書いていることで自分を保っている。
 


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ゆうなぎ [MAIL]

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