++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年07月12日(火) 微熱・衝動・夜明けの遠吠え

時々 何もかもを壊してしまいたいような凶暴な衝動に駆られる。

熱が身体の中に篭って抑えきれなくなるような
得体の知れない湧き上がってくるような苛立ちとも怒りとも
そんな。

ぶつけたい壊したい あたしを粉々にして。
そんな叫びめいた。ジブンヘの破壊衝動。

壊れやしないんだ。頑丈だから。
だから 壊してくれよ。ぶつけて噛み付いて喰いちぎって
ちゃんと此処にいるってことをもっと実感させてよ。


強烈な飢餓感。
多分 ずっと満たされることの無い。

捨てていきたいならいつだって捨てたっていいから。
そんな言葉で包みあげて隠す。しがみつくこの腕、握り締めるこの手を。

もっとあたしを見てよ。
もっともっともっとあたしを見てあたしに触れてよ。
触られると安心するの。すごく。
怖くなくなる。


仮面の下の微熱。




声を上げて泣きたいんだ。
遠ざかるジブンを引き戻したいんだ。
確かめたいんだ。
もっともっともっと激しく刻み付けるように。



まだ明け切れぬ薄闇に向かい遠吠え。



背負っている背負っていく 消えない戻らない。
もっとできたことは本当に無かったのか?
答えの無い問いばかり繰り返している。

見送れなかったこと。最期の最期で。
宙ぶらりんのまま糸の切れたマリオネット。
人形遣いはもういないのに。

忘れることなんて無い。
忘れられるはずが無い。

満足ですか?ほんとにこれで。
ねぇ・・・そんなのないじゃないですか。
こんなふうに逝ってしまうなんて。

繰り返すのは問い。永遠に返って来ない。
それでも。 
ねぇ・・・



薄く明けた空に遠吠え。
声など出るはずもなく それでも。


狼さん あたしを食べてくれませんか?
骨まで残さずガツガツと。

ヤサシク撫でながら。


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                               ゆうなぎ


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