先日、紹介状と薬の手帳を持って、新しいクリニックへ行ってきた。
現在の病状や今までの出来事の説明などは 今年始め、子供の学校に先生の移動引継ぎの為に 少しでも・・と箇条書きにして学校に提出したものを。
とにかく初めての場所、人に対しては 特にその緊張感は半端なものではないので。 結果的には良かったと思う。
実際、前日はまったく眠れず、食事も喉を通らずだったし (これはいつものことだけども) 病院に1時間近く早めに着き、待合室で待っているときも 問診を書いているときも息苦しくて 汗はタラタラと流れるし。
初診のせいもあるのかもしれないが とても丁寧に看護士さんが問診を見ながら、 話を聞いてそれを細かく問診票に書き込んでいった。
そうしていよいよ先生との対面。
先生はとても落ち着いた感じの方で静かに話される。 かといって 冷たい感じはせず、こちらの話にも きちんと耳を傾けてくれる感じ。
先生と話中にも息が苦しくなり、言葉が出てこなくなって パニックになりそうになったが、適切な言葉かけと処置で 落ち着かせてくださった。
改めて、きちんと病名も言われた。
●欝病 ・摂食障害 ・睡眠障害 ・自傷行為(頭を壁や床にぶつける)有 ●強迫神経症(強迫性障害) ●不安神経症
鬱病は中度以上とのこと。
そして先生が今までのクリニックの治療方針で 首を傾げられたのが二点。
一つは3年にも及び(改善効果が見えないにも関わらず) 薬をまったく変えずにいたということ。 もう一つは、これだけの欝であるのに 月1の受診だったということ。
薬の選択に関しても、今まで飲んでいた抗欝剤パキシルは やはり太る薬らしい(以前、婦人科の看護士さんにも 「これ飲んでたら、そりゃ太るわよ」と言われた) 同時に飲んでいた安定剤のメイラックスに関しても これは24時間以上、薬の効果が持続するらしいのだか 24時間以上薬が身体から抜けないので 反対にいうと効かなくてもダルさなどが続く状態になるらしい。 わたしはアレルギーがあるのでアレグラも飲んでいるのだけど 合わせているから余計に相乗効果が出てしまうみたい。 睡眠薬もレンドルミンが出てたけどまったく効かなかった。 これもこの薬は短時間でも熟睡させるというよりも 緩やかに眠れるようにさせるタイプらしく。
どの薬も使うのなら普通は2.3週間ごとに 増薬していきながら様子をみて、 効果があがらないようなら 薬を変えて合う薬をさがしていくそうだ。
また先生曰く、 パキシルは太る薬だからできるだけ女性には 使わないようにしている との事。 それとそういうこともあって、糖尿病の患者には あまり良くないし膀胱炎にもなりやすいらしい。
わたしは パキシルで太り、糖尿病になり、 メイラックスもほとんど意味なし、ダルさを増していただけ それも糖尿を発病してからも薬は変えられることは無かった。
なんだったんだろう。 今までのクリニック・・・。 この3年以上・・・さすがに虚しさがこみ上げてくる。
前のクリニックには今後行くつもりは無い。 このまま切るつもり。
でもたぶん 前のクリニックの先生 別に気にかけないような気がする。 どう考えてもあの先生にとって、 わたしという患者は その程度でしか無かったのだろうと思う。
今回、クリニックを変わってしみじみ思った。 ああ、本来の心療内科クリニックというのは こういうものなのか・・って。
糖尿病になったのは不運だったけど、 結果、遠回りしたにせよ 少なくともきちんとしたクリニックに 出会うことができたのはまだ良かった。
新しいクリニックの先生は 「欝は必ず治ります。少なくとも今の状態よりもラクになれますよ」 と 言われた。
薬の内容もちゃんと細かく一つ一つ説明して下さる。 そして細かい処方。
次回は一応2週間後だが、それにこだわらずに いつでも調子が悪くなったら来院してください。 薬が無くなる前には絶対に来るようにしてくださいと 念を押された。
初診は予約を取るがそれ以後は いつでも来れる時、来れる時間でいいそうで 敢えて予約制にはしてないらしい。
ちなみに変更になった薬の内容
(抗欝剤) ●パキシル→20mgから10mgへ 日/1回 夕 (最終的には断薬だが一気にしないのは離脱症状が出る為) ●ジェイゾロフト 25mg 日/2回 朝・夕 (最終的にはパキシルでなくこちらだけになる予定)
(安定剤) ●ワイパックス 0.5mg 日/3回 朝・昼・夕 (メイラックスを中止して出された)
(睡眠薬) ●マイスリー 10mg 日/1回 寝 (レンドルミンを中止して出された)
(アレルギー関係) ●アレグラ 60mg(変わらず)日/2回 朝・夕
(胃薬) ●ガスモチン 5mg(変わらず)日/3回 朝・昼・夕
(下剤) ●重質カマグG 3g(変わらず)日/3回 朝・昼・夕 ※ただし、下痢症状が出た場合は服用を中止すること
これをパキシルやメイラックスを服用されている方が読まれて パキシルやメイラックスはダメな薬だと思われるといけないので 一応、書いておきたいのだけど 薬に罪は無い。
効き目や合う合わないには個人差があるし 要は医師の使い方次第だと思う。
ちゃんと患者の病状を把握した上で その患者に合った薬をこまめに様子を見ながら 処方して見つけていくこと。 きちんとした薬についての説明。
薬が変わってから数日、まず睡眠薬で実感。 明らかに以前のレンドルミンよりもマイスリーの方が わたしには合っている。 悪夢を見たり、寝ぼけて何度も起きたりが無くなった。 すっと眠りに入れて短時間でも熟睡感が得られる。 何年ぶりだろう。
パキシルの離脱症状は若干出ているが ゆっくりと抜いていきたいと思う。
まだまだ 糖尿病を含めて道のりは長いが それでも今まで諦めていた新しい風を一筋の希望を感じる。
失ってきたものは戻らないけれど これからを少しでも希望のあるものにすることは
もしかしたら わたしにも できるのかもしれない。
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ゆうなぎ
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