昼間眠ると 夜、眠れなくなるといけないと思い、 ただ横になるのもしないようにしていたが 今日は昨夜あまり眠れなかったせいか 机に俯せて、いつの間にか 眠ってしまった。
夢をみた。
所々、現実が混じっているが 本当にあったことではない。 でも、現実の部分がリアルで哀しい そんな。
わたしは夢の中で妊婦だ。 そうして亡くなった夫がまだ生きている。 ただ、やっぱり夫は癌で余命宣告されている。 告知もしていない。
マンション?のような所に住んでいて その隣?の住人が あの女社長のような人。 一見姐御肌だが我が強く 自分を中心に地球は回っていると思っている。
そこでも嫌な何かがあったざらついた感触は残っているが、 記憶はもう曖昧。
あとは産婦人科。 お産する病院を と探し、評判の良い医院を受診するのだが そこの医師や看護師が無神経で横柄。 (この辺の細かい部分は抜け落ちているが) 揚句、夫に隠していた癌の事がわかる言動をする。 わたしは怒り、抗議して 二度とこんな所には来ない!と言って家に帰る。
すると その医師から 電話があり、 謝罪と、だから今回の事は人に言わないで欲しいと言われる。
保身ミエミエのあまりの勝手さに わたしは電話口で 絶対許さない!と叫ぶ。
そこで目が覚めた。
変なところだけリアル。 感情の再現。 これもフラッシュバックの一種だろうか。 今でも あの頃 を思い出すと 息がうまくできなくなるのに。
確実に死へのカウントダウンを刻んでいる人の側に なすすべも無く、いるしかできない筆舌に尽くしがたい苦しみ。 泣くこともできず。
「冷たい頬」
ふぅ・・と吐く息が白い 曇り空 天気予報では「雪が降るでしょう」 スーパーから買い物袋下げて出れば 景色は闇に溶けかけてる
沈んだ哀しみは沈ませたまま そうでないと心の重さで 動けなくなるから
前を向いて歩く 歩くことだけを考える そういう 痛みの忘れ方があってもいい
階段を踏みしめる かじかんだ手にくい込む荷物
よいしょ って掛け声小さくかけて 思わず小さく笑った
負けるな
負けるな
負けるな
わたし
降り出した雪が 冷たい頬にひとひら
まだ 泣いちゃいけない
忘れられるはずも忘れたことも無い。
リアルで哀しい夢を みた。
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ゆうなぎ
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