2008年12月17日(水) |
ごめんね と ありがとう |
いつの間にか口癖が「ごめんね」になっていました。
つい、口をついて出てくる。 対人関係で まず、こちらが退く、という反射的な防衛本能は 長年の色々な出来事で培われてしまった。
自らを省みるということは、忘れてはいけないことだとは思う。 でも必要以上に、我が子に対してさえも 無意識の口癖になっていることに気がついた時には 少なからずショックでした。
よく 強い と言われます。
かなり、ハードな・・・というか 事実は小説より奇なり? 自分でもまさかこんな半生を送ることになるとは 思いもしなかった。
恋愛して結婚して普通に夫と子供とに囲まれて 時には不平不満を言いながらも結構満足して暮らしていく・・・ それで本当に充分だったのに。
皮肉なものです。
波乱万丈なんてドラマや本の中だからこそ美しかったりするけど 現実はそんな甘いもんじゃない。
そこには日々の生活があり、 スイッチを切ったりエンドマークが出れば消えるものでも 途中なり、最後までなり読んで、本を閉じれば戻れるものでもない。 どれだけ落ち込もうと、消えたくなろうと、 そこで力尽きたら、おしまい。
一人ならまだ、おしまいでも自分一人のことだけど 子供三人いれば、三人分の人生を一緒に抱えているようなもの。 少なくともそれぞれが一人立ちできるまでは。
親は子供の人生の一部を抱えているけど 子供の人生は子供自身のものだから 一人で生きていけるようになるまで神様から預かってると 思ってます。
子供というのは 赤ちゃんの時は慣れない育児に加えて夜泣きや病気関係、 ミルクのみ人形じゃないってことを嫌でも実感させられる。 出すものも当たり前だけど出しますからね。 汚いってそりゃやっぱり思いました。 理屈じゃなく、かなりそういうことに関しては苦手だったし。
でも、そんなこといってられない。 だってオムツ替えなきゃ、今、この時にも我が子が泣いてる。 授乳もそう、母乳がほとんどだったけど、途中で病気したりして ミルクも飲ませました。
母乳もなかなかでなくてねぇ。 母乳マッサージとかもしたけど痛かった〜 授乳できだしても今度は吸われすぎて(出が悪かったらしい) 乳首切れるし、でも吸う方は容赦ないから(笑)
幼児と呼ばれるようになっても行動範囲が広がった分 怪我や病気も増えるし、目は離せなくなる。 小学校に入れば入ったで今度は広がる人間関係、 中学、高校・・・その時々で色々なことがある。
こう書くと苦労ばかりみたいだけど そうですね、苦労8の喜び2くらいかもしれない。 子育てってものは。
人ひとりの親になることの重みを感じること多々。 三人いれば三通りのそれぞれだから尚更。
ただね、その喜び2が苦労8を忘れさせてくれるものなの。 少なくともわたしにとっては。
全然ダメダメな力不足の母親ですけれども。 これはキレイゴトとか謙遜とかじゃなくて 実際、失敗や試行錯誤、子供と一緒に迷い道・・・ ママでもお母さんでもなくて 気がつくと おっかあ に なってました。
オシャレなケーキ焼いたり、可愛いお弁当作ったりなんて ろくにしてないし、 誕生日パーティ?とかにお友達を呼んで・・とか 雑誌に載ってる素敵なママは遥か遠くになりにけり。
夫の闘病から、亡くなるまで、亡くなってから・・・ 自宅介護もかなり壮絶でした。
自分自身が鬱病を発症して 今また身体まで壊してしまってからは 坂道を転がり落ちるみたいに掃除すらろくにできてない始末。
洗濯は着るものがなくなると困るからかろうじて。 料理もここ一週間くらいでやっと薬が効いてきたのか 少しずつできるようになってきたけど。 ここまでも長かった・・・。
唯一、収穫は息子達が炊飯ジャーでご飯が炊けるのと、 簡単な野菜炒めとかならできることかな。
できなくなったこと沢山あるけど それでも、生きてさえいれば・・・って。
もう本当にダメだ・・・もう限界・・って ベランダに行こうとした事も 病院帰りの道でふらふらと車に引き寄せられそうになったことも 数知れずあります。
下二人の泣き声の二重奏に 長男もテンパって。 わたしは呆然と泣くばかりの時 地獄だ・・・って思いました。
もう耐えられない・・・って極限になった時 横で聞いていた長男が 「お母さんになにかあったら、僕も**と**(弟達の名前)を連れて 同じ方法で後を追う!!」と言いましてね・・・
他の誰に止められるよりも胸にズンときました。
きっと、わたしは強いというのとはちょっと違う。 むしろヘタレだし。 ただ きっとシブトイんだと思います。
そうそう・・・今日はこれが書きたくて日記を書き始めたんだった。
あのね、今日、末っ子から言われたことなんだけど いつものように つい 口癖の「ごめんね」を 言ってしまったときに、 「ごめんね はダメ〜」って。
「ごめんね っていわれると悲しくなる」んだそうです。 「だから、これからは ありがとう にして」って。
ああ・・・そうだよね。
たとえば何かをしてもらった時、 「ごめんね」っていうより「ありがとう」の方が笑顔になれる気がする。
「ごめんね」には他に大切な出番がある。
だから、「ありがとう」
早速、実践。 ちいさなことだけど、おおきなことだね^^
教えてくれて ありがとう。
笑ったら それはそれは嬉しそうな顔で 笑い返してくれました。
心なしか空気も ほっこりほっこりあったかくなったみたい。
さてさて そろそろ子供たちを起こして 早朝散歩に行ってきます。
その後は、病院にもいかないといけないので。 また慌しい一日になりそうだけど。
今 この瞬間に 生かされていることに
気づかせてくれたことに
”ありがとう ”
--------------------------------------------------
ゆうなぎ
|