辛抱の時が続いている。 ただ耐えることだけがいいとは思わないが その字の通りに 辛さを抱えながらでも 留まり 見守り 其処に居続けるということが 必要な時もある気がする。 時間は動き続けている。 たとえば 幸せの中 止まって欲しいと願う時も 苦しみで 早送りにしてしまいたいと祈る時も 止まらない 確かに過ぎていく たった今、この瞬間も。 辛抱が報われるとは限らないだろう。 でも明日に何が待っているのかなんて 誰にもわからない。 良いことも悪いことも 喜びも悲しみも いつも流れ続けている。 とはいえ そんなに人生を悟れるはずもないから 脂汗流しながら 足掻く。 辛さを放りだしそうになりながら それでも抱えるのは 辛さが悪態をつきながら 泣きだしそうな顔をして わたしにしがみつくから だ。 それをみると 小刻みに震えている指先を感じると やっぱり放り出せないなぁ と思う。 いつか いつか 抱えているものが ゆっくりと安らかに眠れるようになれるように もう一度 ぎゅうっと わたしはそれを抱きしめる -------------------------------------------------- ゆうなぎ
|