内容 死と死のはざまの「私」へ―。鬼才が放つ最新傑作小説集。
憎悪の転生
ひとは、いつか死ぬ。死ねば物質的には骨壷の灰以外、なにも残らない。どうせ死ぬんだから、といういいかたは明朗ではあるが、笑えない重さも持っている。だからみんな日常的には自分の死を意識しない。死に拘泥しているのは幼稚なこととして片づける。
屍の宿
黒い子供
夜伽
降神
人には見えないけれど 自分には見える また その反対もある 幻覚なのか霊なのか 死に直面すれば見えるのか 怖くはなかったけれど ある意味 フィクションのような気がする
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