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ふつうの歴史年表はいろんな事実は1行のみの表示だ
 
 754     鑑真来日
 756     鑑真・良弁大僧都に任命される
 759     鑑真唐招提寺を創建
 
 ふ〜んと読み進めていきがちな歴史の事実はとてつもなく重い
 あの頃の航海の困難は命と引き換えといってもいいくらいの状況で、そんな中鑑真のまだ知らぬ地で仏教の普及をしたいという気持ちと、何としても高僧を故国へ連れてきたいという留学僧の思いが、よく書かれている
 少し前に読んだ永井路子の『氷輪』は鑑真の来日してからの苦労が書かれていたが、この作品は来日するまでの苦労が普照の目線から書かれている
 故国の土を踏めなかった宋叡や業行の存在も忘れがたいものがある
 
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