読書記録

2007年01月12日(金) 日蓮            山岡 荘八


 安房小湊の漁師の子善日丸は子ども時代から怜悧な美少年であったが世の中の矛盾を痛感して出家する
その後 薬王麿、蓮長、日蓮と名を変えて衆生済度を目指し、権力と時流に対抗し法華経こそ釈尊の教えなりと辻説法に挺身していく



日蓮の想いは純粋であったろうけれど、今に伝わる日蓮宗はどうであろうか
南無妙法蓮華経に代表される某宗教団体は、私の目には与党と野党の間をフラフラする浮遊物にしか映らない(言いすぎだろうか・・・)
でも やはり文中には人間革命とか祈伏とかいったその宗教団体のきまり文句が時折出てくるのだ

以前TVで見た北条時宗の物語で、鎌倉で辻説法する日蓮に石つぶてが投げられて額から血を流す俳優の顔がふと思い出された


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