| 2009年02月16日(月) |
貧困の光景 曽野 綾子 |
この人は作家が主な活躍の方だと思っていた。 が 海外邦人宣教者活動援助後援会(JOMAS)に 勤めておられて、 海外 主にアフリカの僻地で神父やシスターとして働いておられる日本人の応援をされていることを知った。 貧しいアフリカの地にいくら援助してもたいていの場合が途中で権力者やその国の首長たる人たちがネコババするので、直接援助に出向いたりほんとうに援助が通ったかどうか直接現地に行って確認されている。
それにしてもいくら格差社会だとか派遣切りだとかいっても、日本の貧困とインドから西・中近東からアフリカの貧困は我々には想像さえもできないもののようである。 貧しいのはお金や衣食住だけではなく、水、燃料としてのエネルギー、 教育、医療、流通、道徳などあらゆるもののなかに貧しさがべっとりとはびこっていると作者は言う。 そして階級差別の貧困も一つの症状だと続ける。
この本を読んで私が普通に思ったことは作者の何がこういった活動に駆り立てるのだろうか・・ということ。 病院や教会でさえ 二階の床がかろうじて一階の天井になっている場所で寝袋で寝ながらの活動を支えるものは何だろう・・か。
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