| 2009年01月30日(金) |
古事記ものがたり 小林清明・宮崎みどり |
私が小学生だったときは読みたい本を買ってもらえるような経済状況ではなかったため、ずいぶんと学校の図書館を利用した。 放課後 一冊借りて帰って家に帰りついたとたんに読み始めて、夕食前には読み終えていた。 だから夕食後は手持ち無沙汰で、早く学校にいってまた本を借りたいものだと長い夜を恨めしく思ったものだった。 いろんな本を読んだけれど その中に『日本の神話』 が あったことをおぼろげながら思い出している。 あれは『古事記』だったんだ・・。
わたしは稗田の阿礼と申すものでございます。 一三〇〇年ほどまえに朝廷に召し出されて、わたしが聞き覚えておりました神話を、太安万侶に語ったことがありました。安万侶は、わたしの話を『古事記』という書物に編み、後の世に伝えると申しておりました。
アダムとイブは知っていても イザナギ・イザナミの名前を知らない 若い世代の人々に、一人でも多く この本を読んでもらいたいのです。 ( 阿礼 )
|