読書記録

2012年09月28日(金) 天平の三姉妹            遠山 三都男

 


 物語ではない。
ちょっと歴史好きの人のためへの解説書のようなもの。


 聖武天皇には三人の娘がいた。生涯不婚を定められ、孝謙天皇(重祚して称徳天皇)となって権力を振るった阿倍内親王。光仁天皇の皇后でありながら、夫を呪詛したとして大逆罪に処された井上内親王。恵美押勝の乱に加わった夫を失った後、息子たちの謀反に連坐、流罪とされて没年すら伝わらない不破内親王。凄惨な宮廷闘争の背景にあったのは何か――。皇位継承の安定のために人生を翻弄された三人の皇女の物語。
                            裏表紙より




阿倍内親王は光明皇后が母。
だが同じ聖武天皇の娘であっても 縣犬養広刀自 が 母である井上内親王 と 不破内親王 との人生は格段の違いがある。
生涯不婚を定められた阿倍内親王のほうが幸せであったとは言い切れないけれど、すくなくとも権力は手にした。

結局は 平城京を舞台にした数々の権力闘争というか、内乱や政変の当事者であり、また、その直接の被害者だったと言える。

















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