読書記録

2025年06月27日(金) テミスの剣 / 中山 七里


 昭和59年 豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取り調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。だが5年後、刑事渡瀬は真犯人がいたことを知る。強引な取り調べに加担したこともあって、渡瀬は隠微を図る警察組織の妨害の中、ひとり事件を追う。

『テミスの剣』はギリシャ神話に出てくる女神テミスから取られている。テミスは右手に力を表す剣、左手に平等を意味する秤を持ち、正義を司る。
 だが我々を守り、裁き、公正な判断を下すのは神ではなく人なのです。
 人ですから、間違いも犯します。
 もしその間違いが他人ではなく自分の身に降りかかったら。

 最後、すごいドンデン返しで面白かった。


 文庫本を読んだのだが、俳優の谷原章介氏が解説を書いてらした。












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