読書記録

2025年07月06日(日) きらん風月 / 永井 紗耶子



 絵も歌も戯作もこなし、「尼子十勇士」を世に知らしめた栗杖亭鬼卵。寛政の改革で一度は天下人となった元老中・松平定信。鬼卵の昔語りは、やがて定信の半生をも照らし、大きな決意を促して…。『産経新聞』連載を単行本化。



「きらん」
「鬼の卵て、書きます。師匠が言うてはった。筆は卵やて。鬼も蛇も出る卵やて。それを忘れたないんです」


 妻にも養女にした娘にも先立たれた失意の鬼卵
長う生き過ぎた・・・
そんな風に思いさえした

「暇を潰すだけでは生きるには、人生は長い」
その通りだ。心の踊る方へ・・・







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