2025年07月11日(金) |
ミナミの春 / 遠田 潤子 |
大阪・ミナミを舞台に、人の「あたたかさ」を照らす群像劇。『オール讀物』掲載に書き下ろし
松虫通のファミリア ひとりで懸命に育てた娘のハルミは、漫才師になると言って出ていった。1995年、阪神淡路大震災でその娘を無くしたが、五歳になる孫の存在を「元相方」から知らされる
道具屋筋の旅立ち
アモーレ相合橋
道頓堀ーズ・エンジェル 夫がガンの告知をされてショックを受けてたら、実は隠し子がいるかもしれへんと告白された妻 アプリで婚活してできた彼氏に、結婚して一緒にカフェをする約束したら一千万円持ち逃げされた 彼氏に、妊娠したと言ったら連絡がつかなくなった
黒門市場のタコ 母が亡くなって血の繋がらない父との二人暮らし 血の繋がらないことを意識し過ぎて結局は二人とも無理をしていた
ミナミの春、万国の春 「元相方」のハルミが憧れた漫才師はただ一組、「カサブランカ」 2025年、万博の春に結婚を決めた彼女の娘のため、ヒデヨシはもう一度だけ動きだす
春 ー 痛みも後悔も乗り越えて、いつかみんなできっと笑える
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