なか杉こうの日記
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2005年07月26日(火) 思い出とは。

考えてみれば
わたしもいもうとも
ずいぶんとかわいがられて育った。
親はそりゃふつうの親と同じく
きびしいときにはきびしかったし
うちは別に豊かでもなかった。
しかし、いとこがたくさんいたし、
父母の知り合いも
近所のおばさんたちも
ともかく
○○ちゃん、○○ちゃんと言って
わたしたちきょうだいをかわいがってくれた。
そんな人々がひとりふたりと亡くなり
あとに残るのは
思い出だけである。
いい思い出ばかりなので
ずいぶんとあたしたちは
愛情を注がれていたのだと気づいた。
そんな人々の顔が目に浮かぶ
つい最近もそんな一人が亡くなったが
それはうちの親とはいろいろ確執があった人なので
病に臥したときも
会いに行く気になれなかった
それにかわいがってもらったばかりの思い出ではなかったし
しかしそれでも
残るのはほんわかした思い出のみである
人は亡くなっても
周囲の人々の中に
思い出として永遠に残るのである
それが、人の中で
芽を出し
育ち
だから人は
不滅なのである
思い出・・・
それはひとすじの
遺伝子みたいなものかもしれない。


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