なか杉こうの日記
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2005年08月30日(火) |
大人の旅倶楽部(だったかな) |
大人の休日倶楽部だったか、大人の旅倶楽部だったか、名前は忘れたが、今JRで吉永小百合さんがポスターに出ている、あの宣伝。ポスターはしょっちゅう見かけたが、今日テレビのコマーシャルを見た。
いやあ、いいね。スポンサーの意図にはまったと言われればそれまでだけれど、雨の中を吉永さんが一人旅をしている。茶室を眺めてそこに和服の男性が座っていたかと思うと、すうっと消える。吉永さんは湖のほとりを傘をさして歩いている。夜は落ち着いた宿のベッドに体を投げ出して本を読んでいる。きっとあの、消えた男性は昔このあたりに住んでいた文豪だったのだね。
わたしぐらいの女性向きなのである。だからとてもしっとりとくる。こんな風な旅をしてみたいと思うのでまさにJRの意図にはまったわけだ。
考えてみればわたしのすぐ下の年齢層はバブルのまっただなかに二十代を過ごして三十になってもマンションを買ったり独身キャリアを通したり、ゴルフを楽しんだりと、まあ、わたしのイメージだから違うかもしれないが、ともかく忙しかった。
しかしわたしの年代はバブルをフルに楽しめなかったというか、楽しむにはちょっと将来のことがとおく頭をもたげてたという具合。
きっとわたしのすぐ下の年代は、○○小町なんていってJRの、忙しくおトクに仲間と旅するプログラム向きなのだろう、わたしぐらいだとそれは疲れてしまって、しかし連れ合いと年金でも使ってのんびり、というにはまだ遠く、たとえその年齢に達してもそんな気にはなれない。
ひとりでなにか昔読んだ本のストーリーをもいちどたどってゆっくり、しっとりした旅をしてみたい・・・なんて思うのではないかな。
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