なか杉こうの日記
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2005年09月19日(月) |
犬嫌いの犬のはなし。 |
わたしのパソコンのデスクトップは犬のくりの写真である。 妹のうちの犬である。今年三歳になると思う。目がくりくりっとしている。雑種である。わたしはあんまり犬は好きではない。子供の頃にかまれたせいかと思う。 くりには数えると三回しか会ったことがない。しかし姪っ子からしょっちゅう話を聞くせいで、とてもかわいくなってしまった。 最近犬を飼う人がとても多い。とくに中高年の人が小さい犬を散歩させているのにしょっちゅう出会う。うちの近所でもそうだし、先日京都に行ったときもそうだったから、全国的な傾向なのだろう。癒しのペットということなのだろう。
しかし。犬はしょせん犬なのである。じぶんちの子供とは違う。ねこかわいがりはだめなのである。チームの一員として。しかし主人は人間である。ぴしっとするときはぴしっと。なにかことあれば、しょせん動物なのである。そこを忘れてる人が多いような気がする。
というのは元々犬好きでないせいなのだろう。大きくても小さくてもかわいげでもにくらしげでも、ともかく犬の近くに来ると冷や汗が出てくる。テレビコマーシャルに出てくるいかにもかわいげな犬でもだめである。道を通るとき狭い道で擦れ違いそうになると、いかにもいやそーな顔をわたしはする。すると飼い主はあわててリードをたぐりよせる。あたりまえだ!
とくにテレビに出てくるようないかにも「わたしかわいでしょ」といいたげな目の大きな、体の小さい犬! あれがわたしはきらいである。「誰がおまえなんかかわいいと思うものか」と思う。スーパーの入口などにつないであると思わず蹴っ飛ばしたくなる。しないけれど。
ともかく、いかにもいたいげで、くうん、などと鳴く、癒しのペット風の犬が嫌である。犬の中でも柴犬ふうの犬はサッパリしていて好きである。イギリス王室で飼っていたとかいう、羊を追うためにできたとかいう、コリーの足の短い犬は可愛いとは思うが、どこを歩いていても、しょっちゅう見かけるのにはうんざりする。
うちのくりは柴犬にきつねかおおかみでの血が少しまざったような雑種である。さっぱりしている。ちょっととろいが、とても気のやさしい犬である。猫にひっかかれたりしている。
それにしても近頃の犬ブームにはうんざりする。あのかわいげな犬がみんな年取ったとき、飼い主はちゃんと世話をするのだろうか・・・。
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