なか杉こうの日記
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2006年04月17日(月) |
グランマ・モーゼズ・引きこもり |
グランマ・モーゼズの絵のカレンダーを、終ると切り取って本のカバーに使っている。テーブルの上に小さい本と大きい本と、グランマの農場風景が広がっている。
こうして本のカバーにするとよけいわかるのだが、モーゼズおばあちゃんの世界は写実より写実だ。その中から風が吹いてくる。今にも人たちが動き出しそうだ。
農家の小屋の板の陰影。遠くの山のうすくけぶる紫。まさに空気と風が流れている。そしてそれはわたしを誘う。子どもの笑い声や、木の葉を渡る風の音がする。まことに、そうである。
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日々のあたりまえのことがわたしをおびやかす、というのがつくづくわかるようになった。やりたいことがあっても、昨日書いたような実にあたりまえのこと、人と話すことなど、ちょっとしたことで頭の中が暗雲渦巻くごとく、それで頭がいっぱいになってしまう。すると最低限のことしかできなくなる。
季節の服を買わねばならないこと。人と話し合うこと。雑談すること・・・こうしたあたりまえのことができなくて、それが自分を脅かすことがやっとわかった。
最近はやりのひきこもりとたいして変わらないのである。透明な引きこもり。見えないガラスのなかに入って、わたしは仕事をし、暮らしている。
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