なか杉こうの日記
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今ずいぶんと昭和30年代ぐらいがはやっているようである。 しかしながらうちではつい最近までそんな暮らしをしていた。 数年前に建て替える前までは、ちゃふ台を使っていたし、窓ガラスは サッシなんかでなく、木の枠に曇りガラスがはめてあって 風が吹くとがらがら鳴った。 こんどの「サライ」という雑誌は男はつらいよ特集でその付録は 小学唱歌だ!驚いたね。 こうもブームが大きいとそれに背を向けたるのが自分である。 ひねくれ者というより、プライドが高すぎるのである。 今、を大事にしなくっちゃ。昔を懐かしがって無理に三十年代を つくりだすのでなく。 ところであたしの使っている机は実は小学四年生のときに知人のおばさま が買ってくれたものである。表面はつややかな木目が入っていて新品のようである、今も。大切にしている、というより、買うのがめんどうでただこうしてあるだけである。 うちの町のケーキ屋は、わたしが小さい頃からあって、店主のマダムは昔からあまり感じがよくない。しかしケーキはとてもシンプルでおいしく、安価。 先日雑誌に、この店は50年代に俳優のIとその弟が入ったとかなんとか書いてあった。 1950年代である。そりゃそうかもしれないね、彼らはこの町に住んでいたらしいからね。それにしても、この店の喫茶店がレトロ、ケーキもとってもレトロと書いてあった。レトロ?????どーいうことさ。あたしは今でもこの店のケーキが好きでそれはレトロなんて感じではぜんぜんない。レトロで片付ける鈍感さ!
「ゲド戦記」もアニメなんかになっちゃって・・・。あれは青年の成長の物語である。きわめて精神的なものである。それと、無意識の世界。アニメなんかにはいちばんなりにくい物語である。「戦記」とはおそらく自分自身との戦いである。
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