なか杉こうの日記
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2006年06月22日(木) 黒雲ももしかして。

きみは
ときおり
こころを
にごらせる

ずうっとむかしから
生まれて
まもないころから
黒くもが立ち込めると
どうしようもない

きみは
いろんなものである
ちいさなできごとで
さあっと
こころが暗黒になる

だから、なにもできない
でいる。

きみは
あらゆるものごとである
ささいなことでうつむく
そんなことが
幾重も幾重も
ファクスの
リボンシートのようにうすくうすく重なり
積もり

決して平気にはならないが
しかし
どうしているのだろう

今日夕刊に
大好きな犬との別れを想像して
悲しくなっていたのに
じっさい
犬がなくなったとき
そんなでもなかった
生前の楽しかった思い出が
いくつもいくつも蘇ったと書いた
ひとのことを思い出す

そんなでもなかった
そのひとことが
なぜかわたしを
愉快にする
そんなでもなかった
黒雲ももしかして。


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