なか杉こうの日記
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2006年07月30日(日) ハヤリの「うつ」

ここのところ、「うつ」がテレビで堂々と取り上げられていて、うつになった女性たちが発言している。認知症の人しかり、それに今日新聞の広告で人前で手が震えたり人に会うのが恐いという人たちのことをSなんとかというそうだ。障害の一種としているのだろう。

むかしっから、よく電柱の広告などに「赤面恐怖、対人恐怖の人の処方」などというのはよく見かけて、なんとなく自分にも心当たりがないわけではないから、恥ずかしいような感じがして眼をそむけていた。

今ハヤリの「うつ」はそれとは別なのだろうか。うつ病とうつ気質とは違うのだろう。しかし「うつ」というのはマイナスイメージしかなくて、その言葉を聞いただけで遠ざけたい、という人も表面上は多かったのではないかな。

それがテレビスタジオで、クマのぬいぐるみや、うんとキュートな場面設定で若い女性達が自分のうつ体験を語る・・・というのはどうなのだろう。しかもその女性達というのが、みんな結構かわいい。

うつになった人、というのは表情が暗く、固く、「遠ざかりたい」というイメージではないのかな。そちらの方を隠しておいて、スマートでやる気まんまんの女性たちがひょんなことで「うつ」に陥る、そんな半面が強調されている感じがするのだが。

ちょっと風邪を引いたみたいなイメージで・・・。そのうち「うつ」になることがステータスみたいになったりして。つまり何を言いたいかというと、うつというのはどうしたってきれいごとではすまないだろうな、ということである。

遠ざかりたいものに入っていく理解力と共感力と想像力がなくては、「うつ」は若い働きざかりで完璧性を目指す女性のちょっとしたはやりやまいみたいに思われてしまうのではないかな。


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