なか杉こうの日記
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2006年10月13日(金) NHK「プロフェッショナル」感想

昨日NHKのプロフェッショナルで出版社の編集者の石原さんという方を紹介していた。編集者というのはたいへんだな、と思う半面、ああいう番組で紹介するのはどんなものかなと思った。

編集者というのは特異な存在である。テレビでは、作家とコンビでいくつものベストセラーを世に送り出したと言っていた。渡辺淳一、山田詠美、吉本ばなな、こういった人たちと信頼ある関係がある。

詠美さんとは十数年のつきあいで、夜中の一時二時まで飲みにつきあう。うーん、彼は彼でユニークですばらしいのだが、その生き方というのは独特で、こういった番組にはそぐわないような気がする。

たとえば、ヤクザの生き方を紹介するみたいな。あるいは芸術家でもいいや。

たとえば丸山健二氏などは編集者に頼るような作家の生き方を嫌う。作家はあくまで一人だと言っている。

ギャンブル好きなハードボイルド作家の筆が何かの理由で止まっている。石原さんは彼に葉書を出す。そのせいか、幾日かして、作家の筆がまた動き出す。その机の片端には石原さんからの葉書・・・。そこでテーマ音楽・・・。

このときにはさすがちょっとしらじらしい気がした。わざとらしいというか、作家ってこんな単純なものなの、というか。どうなのだろうか。


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