なか杉こうの日記
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2006年10月28日(土) |
モーゼズおばあちゃん再び |
Grandma Moses モーゼズおばあちゃんの本をアメリカのAmazon.comで検索していたら本の紹介に、「年老いて独学で絵を学びやがてそれが人気を得てシンデレラ的になった・・・」などと書いてあった。また、彼女の絵はfolk artと描写されている。
少しというか、全然違うようである。モーゼズおばあちゃんの絵は民俗的絵画と片付けられるものではない。なんというのかな、芸術である。神秘である。
たとえば今わたしの前の壁にかかっているWitchesと題するハロウィーンの絵。かぼちゃのだいだい。そらにはおぼろ月。燃えるような農家。もっこりした濃い緑の木々。そして、この空の色はなんであろう。紫か、グレーか、紺色か。もったりした色。同じ色で農家の屋根も塗られている。
なんというのかなあ、ゴッホにも通じるし、中世のブリューゲルにも通じるし、一見、デッサン力がないように見えながらそうではなく、次元を超えた世界を描いている。夢のようである。真実より真実である。現代アートである。
グラマ・モーゼズの絵を理解しない輩よ!あなたにはゴッホもゴーギャンもセザンヌもわからぬことであろう。ピカソなどもっとわからないだろう。そしてあの、ルソーの絵。
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