ちょっと前のことだけれど、 学校から帰ってからの娘の機嫌が悪くて辟易した。 あんまり機嫌が悪かったので、 キ〜ッとなった私が娘をしかって、娘はフギャアッと泣いた。 前に学校で嫌なことがあったと、機嫌が悪いことがあったので、 「学校で何かあった?」と泣き止んだ頃に聞くと 「Yくんがね、バカって言うの。何度も、やめてっていっても、バカって言うの・・・」ともう一度泣き始めた。
大人からみたら、バカなんて、そんなのたいしたことないと思うけれど、 きっと本人から見たら、嫌でたまらなかったのかもなと思い。 もしかして、ただ機嫌が悪くて、 私に原因を聞かれたから、今日あった一番嫌なことを とりあえず原因としてあげたのかなとも思った。
そんなことからぼんやり考えた私の男の子論。
男の子は可愛い。 その子の「バカ」は心の底からの悪意じゃない。 嫌いだから言ってるんじゃなくて、 つまんなくて、あるいは、構って欲しくて言っているんだって わたしにはそう取れた。
たとえば、砂場で、ダメと言われても他の子に 砂をかけちゃう小さい子。 他の子が使ってるおもちゃを使いたいと 駄々をこねる子。
その子たちの気持ちは一概にはこうだとは言えないんだと思うけど、 「ねえ、一緒に遊ぼうよ」 なのだ。
言葉では上手くいえなくて、 自分でもなんでそうしちゃうか分からなくて、 でも、砂をかけたり、おもちゃをとったりする以外には うまくコミュニケーションがとれないだけなんだ。
そこには悪意もなくて、 ドロドロしたものなんかこれっぽっちもない。 誰かが嫌いなんて気持ち、 そこから程遠いところにいる。
それが男の子、と私は思っている。
イジワルで、ランボウって女の子が言うのも一理ある。 でも、本当は、女の子よりずっと 優しいんじゃないのかなぁ?!
男の子は、単純だもの。
ちなみに、我が家の子供たちはやっつけちゃう立場には立ったこと無い。 どっちかというとやられちゃう側。 でも、それが嫌だと思ったことはなかったなぁ。 相手に悪意を感じることがなかったから。
まだまだいろいろ、あるんだろうけど。 被害者の親になるのは嫌だけど、加害者の親になるのも 嫌なものだと思う。 でも何にも無くて平和だけの世の中なんて なんだか、うそ臭いよね。
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