慈雨の日記

2005年11月15日(火) 星の王子様




夜寝る時に、子供に本を読んでいる。
今は「星の王子様」。
先週、咳がひどくて、本を読んでいる最中すごい咳に見舞われた。
ゴホッ、ゴ・・・ゴホホホッ・・・ゴ・・・。
すでになみだ目だし、文章も途切れ途切れなので
聞いてるほうも分かってるのかわからない。
子供たちは交互に大丈夫?と背中をさすってくれる。
ああ、優しいと思いつつも私は、
「それでも、今日はもう読まなくていいよって言葉は出ないんだなぁ」と
咳にまみれながら、ぼんやり思った。

咳も大分おさまってきた。
昨日は星の王子様のキツネの話のところだった。
昔はもっと、胸にググッと迫ってきた覚えがあるんだけれど、
昨日は、サラリと読めてしまった。
多感な時に読むのと、おばさんになってから読むのでは、
ちがうのかしら?
もう、王子様の視点には戻れないのかしら?
星の王子様って皮肉っぽい話なんだと
今、子供に読みながら、そう初めて感じた。

ん、もうこんな時間だ。
今から、揚げパン、買いに行こうかな?


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慈雨

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