慈雨の日記

2006年02月16日(木) 博士の愛した数式




息子、今朝は調子がよかったのに、突然お昼前から微熱が出て、
午後は、お昼ねとボ〜ッとした状態が続き、
ま、また、下痢に戻るのでは?と心配したが、
夜には平熱に。おなかも落ち着いた様子。
食欲もアリ、寝る前に「待っててね〜、焼き鳥さん、待っててねぇ、ブタのお肉さん、待っててねぇハンバーグ〜♪」と歌っていたので、
よほど、お肉が恋しいのでしょう。
とりあえず、ドキドキから、ホッと一日でした。
でも、「わたしが息子を食中毒にしたんだ」という負い目で、
本当に辛くて、時折泣きたいような気分にさいなまれます。
自業自得なのですけれど・・・・。


ところで、この前本屋で買おうかどうしようか迷っていた「博士の愛した数式」を、
図書館で翌々日に発見。
買わなくてよかったぁ、ラッキーと思う。
読んでみたら、とってもよかった!!
「ヤマトナデシコ」で、堤さんが数学を恋の論理のように語るシーンに
うっとりした私には、もう、最高に素敵なお話でした。
小川洋子さんの(博士の?)手にかかると、数学や数がキラキラ輝いて、
ただの28という数字がとてつもなく素敵に見えたり、
実際にはないような数字でさえも、世界を遠慮深く支えているのね、と
恋のはじまりみたいなキラキラした感覚を数字に見出せて
本当によかったです。

それで、小川洋子さんの「沈黙博物館」を借りてきて読んでいるのですが、
これは今ひとつ、私の趣味にはあわなかったというか、
若干、ファンタジックな独特な世界の話なので、
お好きな方は大好きだろうけれど、私は超現実的な話が好きなので。
でも、物語の書き方も、語りも、視点も、ハートウォームさも、
それから、一人称でありながら、どこか距離のある文章は
かなり好きです。
別の話を借りてきてから、自分的に小川洋子さんという作家を
評価してみたいと、思っています。


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慈雨

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