2度目の結婚生活


たかちゃんと晴れて結婚した私は
毎日が幸せでした

彼とは好きな音楽も同じ
ドライブもお互い好きだったので、連休には必ずドライブに出掛けた
娘もすっかり彼になついて、いつもパパと手を繋いで歩く
私と娘で、いつもたかちゃんを取り合ったりした

たかちゃんは「男子たるもの・・・」の傾向が強く
甘い言葉も言ってくれなかったし、割りと無口な人だった

それでも私はいつも彼にくっついているような生活だった

たかちゃんにも結婚歴があった
別れた奥さんと奥さんの父親に騙されて、借金があった

借金を返済するために、結婚以降も私は夜の勤めに出ていた

全て納得して【頑張ればなんとかなる】と思った私が甘かったのだと
たかちゃんと別れて6年が経った現在思い返す

それまで消費者金融の利息の高さも知らずに過ごしていた私
たかちゃんの借金の金額を聞いても
二人で働けば、すぐに返済することができるとタカを括っていた

借金があっても、貧乏でも愛さえあれば幸せであると疑いもしなかった

毎日が幸せ過ぎた
ある日レストランで娘と彼が仲良く遊んでいる姿を見て
自分が幸せ過ぎて泣いてしまい、たかちゃんを困らせたこともある

「家族」を知らない私とたかちゃん
初めて「家族」の温かさを知った

隣にはいつも彼がいて
彼の隣には私がいた

ささやかだけど、幸せはいつもすぐ傍にあった

2005年02月10日(木)

歌でも唄って / こころ

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