たかちゃんとの結婚生活を終えて、現在で6年 時間が流れることが早かったのか、遅かったのか
内、ほぼ5年間は誰も愛せない日々を過ごしていた
幸せなことに私には一人、娘がいる 私が悲しみを抱えながらも生きることができたのは 娘がいてくれたからこそ
たかちゃんの借金返済ができなくなった トップの営業成績で自信に溢れていた彼も会社の倒産で自信を失った
2ヶ月 3ヶ月 仕事を探すと告げてふら〜っと家を出て行って、真夜中に帰宅する 知り合った頃のように彼は自暴自棄になって、毎夜飲み明かしていた
不況の時期に入り、たかちゃんは職を探すことに苦労した
プライドが仕事探しに壁を作り、彼はいつまでも職が決まらずにいた
倒産後、社長さんの計らいでしばらくはポケットマネーから 彼に月の給料分の料金が貸し出されていた
返済は気長に待つと言う社長さんの言葉に甘えて 彼は定職に就くことはしなかった
自分の人生が狂ったのは全て社長のせいだ!と言わんばかりに たかちゃんの日々は荒れていた
もちろん借金返済も止まった 社長さんのポケットマナーは、彼の飲み代へと流れていく
私が夜の勤めのほか、昼の勤めを始めたことにより たかちゃんのプライド心を更に傷つけてしまったのだと今になって思う
取りたても厳しく、娘が下校する時間帯でも玄関の前で恐いお兄さんが二人 ドラマのようにお兄さんの足元には、数十本もの煙草の吸がら 一日中ドアのチャイムと電話が鳴り響いていた
私とたかちゃんは別居するしかなかった・・・
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